こんにちは!ブログ運営者の「がちゃぽん」です。
これから家づくりを始める30代のご夫婦の皆さん、マイホーム計画、本当にワクワクしますよね!中でも、家族が長い時間を過ごすリビングは、一番こだわりたい空間ではないでしょうか?
「やっぱり、開放的で広々としたリビングがいい!」
誰もがそう願いますが、予算や土地の広さを考えると、理想通りの広さを確保するのは難しいことも。「うちのリビング、計画だと18畳くらいになりそうだけど、狭く感じてしまったらどうしよう…?」そんな不安、お持ちではありませんか?
でも、心配はいりません!
実は、一般的な広さと言われる「18畳LDK」でも、家づくりの計画段階(設計)からちょっとした工夫を取り入れたり、入居後のインテリア選びや配置を工夫したりするだけで、驚くほど広く、明るく、そして家族みんなが心地よいと感じる空間にすることが可能なんです!
家づくりは、後から「ああすれば良かった…」と思っても簡単には直せませんよね。だからこそ、計画段階で「広く見せるコツ」を知っておくことが、とっても大切なんです!
この記事では、そんな「18畳LDKを最大限に広く、快適に見せる」ための秘訣を、設計からインテリア、さらには日々の片付け術まで、私の実体験や集めた情報を元に、ギュギュっと凝縮してご紹介します!
- 【設計編】後悔しないために!家づくりの計画段階でできる7つの重要テクニック
- 【インテリア&片付け編】入居後も効果あり!空間を活かす5つの実践的アイデア
この記事を読めば、家づくりの打ち合わせで役立つ知識から、引っ越し後の家具選びやレイアウトのヒントまで、あなたのリビングを理想の空間にするための具体的な方法がきっと見つかるはずです。
さあ、一緒に「広く快適な18畳LDK」計画をスタートしましょう!最後まで読んで、後悔しない家づくりの参考にしてくださいね!
なぜリビングは広く見せたいの? 知っておきたい基本の「き」
まず最初に、「なぜ私たちはリビングを広く見せたいと感じるのか?」その理由と、広く見えることのメリットについて、少しだけ考えてみましょう。
単純な広さだけじゃない!開放感がもたらす心理的効果
実は、人間って、視界が開けた広い空間にいると、心理的にリラックスしやすくて、ストレスも軽減されるそうなんです。
天井が高かったり、視線が遠くまでスッと抜けたりする空間って、なんだか気持ちがいいですよね。あれは心にもゆとりを与えてくれるからなんですね。
家族が集まるリビングがそんな心地よい空間だったら、自然と笑顔も増えて、家族のコミュニケーションもより豊かになるかもしれません。
広く見えるリビングの具体的なメリットまとめ
広く見えるリビングには、心理的な効果以外にもたくさんのメリットがあります。
メリット | 具体的な利点 |
---|---|
家具レイアウトの自由度UP | 置きたい家具を選びやすく、模様替えだって気軽に楽しめます。 |
人が集まりやすい雰囲気 | 居心地が良く、家族や友人を招きたくなる自慢のリビングに! |
リラックス効果&ストレス軽減 | 視覚的な広がりが精神的な安定に繋がり、日々の疲れを癒やす空間になります。 |
心にもゆとりが生まれる | 空間的なゆとりが、不思議と心のゆとりにも繋がることがあります。 |
スッキリ見えやすい | 収納計画がしっかりしていれば、多少モノが増えても生活感が出にくくなります。 |
子供がのびのび過ごせる | 小さなお子さんがいるご家庭では、安全に動き回れるスペースは重要ですよね。 |
このように、リビングを広く見せることには、見た目の印象以上に多くの価値があるんです。だからこそ、家づくりの計画段階から「どうすれば広く見えるか?」を真剣に考える価値があるんですね!

【要注意!】設計段階でチェック!リビングが狭く見える"あるある"NGポイント
「せっかくの注文住宅なのに、リビングが思ったより狭く感じる…」「なんだか圧迫感がある…」なんてことになったら、本当に残念ですよね。実は、設計段階でのちょっとした見落としが、リビングを狭く感じさせてしまう原因になることがよくあります。
家づくりで後悔しないために、先輩たちが陥りがちな「狭見えリビング」のNGポイントを、設計段階でしっかりチェックしておきましょう!
1. 間取りの罠:動線とスペースの落とし穴
間取りって、本当に奥が深いんですよね…。図面だけ見て「広い!」と思っても、実際に暮らしてみると…なんてことも。
- ギクシャク動線&行き止まりスペース: リビング内の移動に何度も迂回が必要だったり、使い道のない行き止まりスペースがあったりすると、無駄が多く、体感的に狭く感じます。スムーズな動線は広見えの基本!
- 長すぎる廊下&謎のデッドスペース: LDKにたどり着くまでに長い廊下があったり、部屋の隅に活用できないデッドスペースがあったりすると、その分リビングに使える貴重な面積が削られてしまいます。廊下はできるだけ短く、デッドスペースは収納などに活用する工夫を!
- 家具配置後の通路幅不足: 設計図では広く見えても、ソファやダイニングテーブルを置いたら通路がカツカツ…これは”あるある”な失敗例。主要な通路幅は最低でも60cm、ゆとりを持つなら80cm以上は確保したいところです。「【インテリア&片付け編】① 家具選びとレイアウトの極意」 で後述する我が家の家具配置や置きたい家具のサイズ感を設計段階から伝えておくのがベストです。
- リビング階段の存在感: 開放感が魅力のリビング階段も、配置によっては圧迫感の原因に。リビングに入ってすぐ目の前や、ソファのすぐ横などに階段があると視線が遮られがち。設置場所は慎重に選びましょう。

2. 窓の落とし穴:ただ大きければ良いわけではない
- 「視線の抜け」がない窓配置: たとえ大きな窓でも、窓の外がすぐ隣家の壁…では開放感は得られません。窓の位置は、外の景色や隣家との距離を考慮し、視線が遠くまで抜ける場所に設けるのが重要です。
- 小さすぎる窓、位置が低すぎる窓: 窓が小さいと部屋は暗く、狭く感じます。また、窓の位置が低いと家具で隠れたり、視線が下がりがちになったりして広がりを感じにくくなります。
- 開けられない窓: せっかく大きな窓を設けても、お隣さんの視線が気になって一日中カーテン閉めっぱなし…では本末転倒。立地によっては、高窓(ハイサイドライト)や地窓、すりガラスのような型板ガラスなどを効果的に使う方が、プライバシーを守りつつ光を取り込めて快適な場合があります。

3. 天井と壁の圧迫感:高さだけじゃない原因
- 標準天井高でも工夫次第で低く感じる: 日本の住宅で一般的な天井高2.4mでも、部屋の広さや形、内装の色によっては低く感じることがあります。特に、濃い色の天井クロスは要注意!
- 暗い色・濃い色の壁紙や天井クロス: 黒やダークブラウン、濃いグレーなどの「収縮色」は、空間を引き締めて見せる効果がある反面、使い方を間違えると部屋全体を狭く見せてしまいます。リビング全体に使うのは避け、アクセント程度に留めるのが無難です。
- 存在感が強すぎる梁(はり): 構造上必要な梁も、デザイン的に考慮されていないと、天井を分断し、低く見せる原因になります。「梁見せ天井」としておしゃれに見せる工夫をする場合以外は、なるべく梁の存在感がでないような設計(天井で隠す、高さを調整するなど)を検討しましょう。
4. 建具(ドア)の存在感:色や種類も影響大
- 壁から浮いて悪目立ちするドアの色: 壁は白いのにドアだけ濃い木目…のように、ドアの色が壁の色と違いすぎると、ドアの存在感が際立ち、空間がブツブツと分断されて狭く見えることがあります。壁の色とドアの色を合わせる(または近い色にする)のが、広くスッキリ見せるための基本テクニックです。
- 開き戸が生むデッドスペース: 一般的な開き戸は、ドアが開閉する分のスペース(軌跡)が必要。ドアの前に家具を置けなかったり、通路が狭くなったりする原因になります。引き戸(特に床にレールがない上吊り引き戸) を採用すれば、デッドスペースをなくし、空間を有効活用できます。

うわー、考えることがたくさん!でも、これらのNGポイントを事前に知っておくだけでも、設計士さんとの打ち合わせで「ここは大丈夫ですか?」って確認できますよね。失敗しないための大切な知識です!
【家づくりの重要ポイント】18畳LDKを最大限広く見せる!設計テクニック7選
お待たせしました!ここからは、家づくりの計画段階で取り入れられる「リビングを広く見せる」ための具体的な設計テクニックを7つご紹介します。家が完成してからでは変更が難しい部分だからこそ、しっかり検討して、理想の広々リビングを実現しましょう!
① 間取り計画:空間の「つながり」と「抜け」を創り出す
広く見せるための基本中の基本は、「空間を視覚的につなげること」 と 「視線が遠くまでスムーズに通ること(視線の抜け)」 を意識した間取りにすることです。
- LDK一体型+αで広がりを演出:
LDKを壁で仕切らず一体の空間にするのはもちろん、隣に畳コーナーやスタディスペース、キッズスペースなどを設ける際も、完全に壁で区切るのではなく、床材を変えたり、低い間仕切りや格子を使ったりして緩やかにゾーニングする手法が有効です。これにより、空間に奥行きと視覚的な広がりが生まれます。

- 【超重要】「視線が抜ける」工夫を随所に:
リビングに入った時、ソファに座った時に、視線がどこまで遮られずに通るかが、体感的な広さを大きく左右します。- 対角線上に窓や開口部を: リビング入口から見て一番遠い対角線上に窓やバルコニーへの開口部を設けると、視線が自然と外へ誘導され、開放感が高まります。
- 室内窓やガラス引き戸: リビングと隣接する部屋(書斎や子供部屋など)の間仕切りを、壁ではなく室内窓や半透明のガラス引き戸にすると、視線や光が通り抜け、圧迫感を劇的に軽減できます。空間のつながりも感じられますね。
- 廊下はミニマムに: 玄関からLDKまでの長い廊下は空間を細切れにしがち。可能であれば廊下をなくし玄関ホールから直接LDKに入れる間取りや、廊下の一部をLDKの延長として使えるような設計を検討しましょう。
- 階段のデザイン: リビング階段を取り入れるなら、踏板と骨組みだけのスケルトン階段や、壁と踏板の間に隙間があるストリップ階段などを選ぶと、視線が抜けて圧迫感が軽減されます。デザイン性も高く、リビングのアクセントにもなります。
- 縦長リビング vs 横長リビング:
- 縦長: 奥行きを活かし、奥の壁に窓を設けたりアクセントウォールにしたりすると効果的。家具は壁際に寄せて中央動線を確保。
- 横長: 大きな窓を取りやすく明るい。ダイニングとリビングのゾーニングがしやすい一方、壁面が減るので収納計画が重要に。
② 天井:高さとデザインで「縦」への開放感を
横方向だけでなく、「縦」への意識、つまり天井の高さやデザインも開放感アップの重要な鍵を握っています。
- 憧れの勾配天井・吹き抜け:メリットと注意点
屋根の形に合わせて天井を斜めにする勾配天井や、1階と2階を繋ぐ吹き抜けは、縦への視線の抜けが生まれ、圧倒的な開放感をもたらします。- メリット: 抜群の開放感!明るさ!デザイン性!高い位置の窓でプライバシーと採光を両立。
- デメリット(対策必須!):
- 冷暖房効率の低下: 暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ溜まりやすい。高断熱・高気密住宅であることを前提に、シーリングファン設置、全館空調、床暖房などを検討。※光熱費に大きく影響します!
- 音・匂いの伝播: 音や料理の匂いが2階へ伝わりやすい。間取りの工夫(寝室を離す等)、高性能換気扇が有効。
- メンテナンス性: 高い窓や照明の掃除・電球交換が大変。事前に方法を考えておく。
- コスト増: 一般的な天井より工事費用がかかる。
- 勾配天井や吹き抜けは本当に魅力的だけど、デメリット対策は必須!特に断熱性能はケチらない方が、後々の光熱費や快適性を考えると絶対に良いですよ!採用する場合は、デメリット対策の経験が豊富な工務店・ハウスメーカーを選びましょう。
- 吹き抜けが難しくても諦めない!その他の「天井高UP」術:
予算や間取りの制約で勾配天井や吹き抜けが難しくても、大丈夫!- 天井高を少しだけ上げる: 標準の2.4mを2.5m~2.7m程度にするだけでも、空間の印象はかなり変わります。わずかな差でも効果があるので検討の価値あり!
- 折り上げ天井: 天井の中央などを一段高くするデザイン。視覚的に高く見え、間接照明を仕込めばグッとおしゃれに。比較的コストも抑えられます。
- 梁(はり)見せ天井: 構造材の梁をあえてインテリアとして見せるデザイン。木の温もりと、視線が上に誘導されることによる高さ感UP効果が期待できます。ただし、梁の色や本数によっては圧迫感が出る場合もあるのでバランスが重要。

③ 床:色、素材、レベル差で足元から広がりを演出
見落としがちですが、床も空間の印象を左右する大切な要素です。
- 床の段差をなくしてフラットに: リビングと隣接する空間(ダイニング、キッチン、フラットな畳コーナーなど)の床レベルを合わせ、段差をなくすと空間が一体的に見え、広がりを感じやすくなります。バリアフリーの観点からも◎。
- 【重要】広く見える床材の色選び:
床は部屋の中で大きな面積を占めるため、色が与える印象は絶大!広く見せたいなら、明るい色を選ぶのが鉄則です。- おすすめの色: ホワイト、アイボリー、ベージュ、ライトグレー、明るいナチュラル系の木目など。これらの色は光を反射し、部屋全体を明るく開放的に見せてくれます。
- 木目の選び方: 同じ明るい色でも、木目がハッキリしすぎているものや、色の濃淡が激しいデザインは、床の存在感が強くなり、やや狭く見える傾向があります。比較的、主張の少ない柾目(まさめ)のフローリングや、色ムラの少ない単色に近いものを選ぶと、よりスッキリ広く見えます。 ※柾目:木材の中心に向かって挽いたときに見られる、平行で真っ直ぐな木目。
- フローリングの「向き」も意識してみる?:
フローリングを貼る向きでも視覚効果が変わります。一般的に、部屋の長手(長い辺)方向にフローリングの板を貼ると、視線が奥へと誘導され、奥行き感が増して広く見えると言われています。部屋の形状や隣接空間とのつながりも考慮して決めましょう。

④ 窓:光と景色を最大限に取り込む配置と種類の選択
明るさ、そして外への視線の抜けは、リビングを開放的に見せるための最重要ポイント。窓の計画は慎重に行いましょう。
- 大きな窓で内と外をつなぐ:
庭やバルコニーに面する壁には、床から天井近くまでの高さがある掃き出し窓や、部屋のコーナー部分に設けるコーナー窓を採用すると、内と外の境界が曖昧になり、リビングが外へと続いているような広がりを感じられます。 - 高窓(ハイサイドライト)でプライバシーと採光・抜け感を両立:
壁の高い位置に設ける横長の窓「高窓(ハイサイドライト)」は、周囲からの視線を気にせずに、安定した自然光を部屋の奥まで届けてくれます。視線が上に誘導され、空が見えることで、縦方向への抜け感も生まれます。プライバシー重視の立地や、壁面を有効活用したい(家具を置きたい)場合にも有効です。 - 天窓(トップライト)はメリット・デメリットを理解して慎重に:
屋根に設置する天窓は採光効果抜群ですが、夏場の暑さ対策(遮熱ガラスやブラインド必須!)、雨漏りリスク、掃除の手間などのデメリットも。採用は慎重に検討し、信頼できる施工業者に依頼しましょう。 - 【必須】窓の性能(断熱性・遮熱性)は妥協しない:
特に大きな窓を採用する場合、窓の性能は室内の快適性や光熱費に直結します! 複層ガラス(ペアガラス)やトリプルガラス、断熱・遮熱効果を高めるLow-Eガラス、熱を通しにくい樹脂サッシなどを選び、性能には妥協しないことが大切です。初期費用は上がりますが、長い目で見れば光熱費削減や快適性向上で元が取れると考えましょう。 - 外からの視線対策も計画的に:
せっかくの大きな窓も「カーテン開けられない窓」では意味がありません。植栽での自然な目隠し、デザイン性の高いフェンスの設置、型板ガラスの採用など、設計段階で視線対策もセットで考えましょう。

⑤ 壁・建具:色とデザインで圧迫感を消し去る
壁やドアといった「大きな面」の色やデザインも、空間の広がり感に大きく影響します。
うちは壁も建具も「白」で統一したんですが、これが大正解! 部屋全体が明るく、スッキリ広く見える効果は絶大でしたよ!
- 壁紙(クロス)は「明るい膨張色」が基本のキ:
壁の色はリビングの印象を決定づけます。広く見せたいなら、白、アイボリー、明るいベージュ、明るいグレーといった明るい膨張色を選びましょう。光を反射して部屋全体を明るく見せ、空間を広く感じさせます。迷ったら白系!これ、鉄則です。 - アクセントクロスを上手に使って広く見せるコツ:
「壁の一面だけ変えておしゃれにしたい!」というアクセントクロス。使い方次第で、広くも狭くも見えてしまう、ちょっとしたテクニックが必要です。- 原則「一面だけ」に絞る: 多用は禁物。アクセントはあくまで一面に留めるのがスッキリ見せるコツ。
- 奥行き感を出すなら「淡い寒色系」: ライトブルーやミントグリーンなどの淡い寒色系は「後退色」効果で壁が奥にあるように見え、奥行きを感じさせます。彩度(色の鮮やかさ)を抑えた色を選ぶと、落ち着いた印象で圧迫感も出にくいです。
- 貼る場所も重要: テレビ背面や、部屋に入って一番奥に見える壁などに使うと、視線が自然に集まり、空間の広がりを効果的に演出できます。
- 避けるべき色・柄: 濃い色(黒、ダークブラウン等)、彩度の高い色(赤、オレンジ等)、大きな柄のクロスは、主張が強く圧迫感を与えやすいので、リビング全体には不向き。使うとしてもごく狭い範囲に。
- 【効果大!】壁と建具(ドア)の色を統一する:
ドアの色が壁から浮くと、空間が分断されて見えがち。ドアの色を壁のクロスと合わせるか、非常に近い色(オフホワイト、ライトベージュ等)を選ぶことで、ドアが壁に溶け込み、空間全体がシームレスにつながって見えます。 - ハイドアで縦ラインを強調し、天井を高く見せる:
床から天井までの高さがあるハイドア。縦のラインが強調され、視覚的に天井が高く感じられます。ドア枠が見えないタイプなら、さらに壁との一体感が増して◎。 - 上吊り引き戸で省スペース&スッキリ:
開き戸ではなく引き戸、特に床にレールがない上吊り引き戸。開閉スペースが不要で空間を有効活用でき、床面もフラットで見た目スッキリ、掃除も楽々です。 - 壁厚を利用したニッチや造作棚で収納力とデザイン性を両立:
壁の厚みを利用した飾り棚や収納ニッチ、壁面造作棚。出っ張りが少なく圧迫感がなく、空間を有効活用できます。インターフォンやスイッチ類をニッチにまとめるだけでも、生活感を隠せて壁がスッキリします。

⑥ 照明計画:光と影で空間に奥行きと雰囲気を
照明は部屋を明るくするだけでなく、空間の印象を劇的に変える魔法のような力を持っています。設計段階での計画が肝心です。
- 「一室一灯」から「多灯分散」へ:明るさと雰囲気の両立:
部屋の中央に大きなシーリングライト1つ、という考え方はもう古いかも?複数の照明を効果的に配置する多灯分散照明なら、必要な場所に必要な明るさを確保しつつ、光に濃淡をつけることで空間に奥行きと豊かな表情を生み出せます。 - ダウンライト:配置の工夫で広見え効果を狙う:
天井埋め込みでスッキリ見えがちなダウンライトも、配置が重要!- 壁際や部屋の隅を照らす: 部屋の中央だけでなく、壁際に配置して壁面を照らす(ウォールウォッシャー)と、壁が奥にあるように感じられ、空間が広がって見えます。部屋の隅を照らすのも同様の効果が。
- 家具配置を考慮: ソファやダイニングテーブルの真上は眩しいことも。【インテリア&片付け編】① 家具選びとレイアウトの極意 で紹介するような家具レイアウト
[ここに元記事の家具配置の写真]
をある程度想定し、座った時に眩しくない位置に計画しましょう。 - 均等配置にこだわらない: グリッド状に規則正しく並べるだけでなく、照らしたい場所に合わせて、必要な箇所に必要な数だけ配置する方が、効果的で無駄もありません。
- 間接照明:陰影が生み出す上質な奥行き感:
光源を直接見せず、壁や天井に光を反射させる間接照明(折り上げ天井に仕込むコーブ照明、壁の上部から天井を照らすコーニス照明など)。柔らかく落ち着いた雰囲気と共に、光の陰影が空間に立体感と奥行きを与えてくれます。主照明との組み合わせがおすすめです。 - 調光・調色機能:シーンに合わせた光の演出を楽しむ:
リビングでの過ごし方は様々。調光(明るさ調整)や調色(光の色味調整)機能付きの照明なら、食事、くつろぎ、読書、勉強など、シーンに合わせて最適な光環境を作れます。夜は暖かい色の光でリラックス、作業時は白い光で集中、といった使い分けが可能に。

⑦ 収納計画:生活感を徹底的に隠し、スッキリ空間を維持する
どんなに広く見える工夫を凝らしても、モノが散らかっていては全て台無し!特に家族が集まるリビングはモノが集まりやすい場所。設計段階で十分な収納スペースを確保することが、広々リビングをキープするための絶対条件です。
これ、本当に大事!後から収納家具を買い足すと、どうしても圧迫感が出ちゃいますからね…。設計段階で「どこに何をしまうか」を具体的に考えて、必要な場所に収納を作るのがベストです!
- 「なぜ散らかる?」原因分析から始める収納計画: リビングに何が集まりやすいか?(郵便物、子供のおもちゃ、本、カバンなど)をリストアップし、それらを「どこに」「どうしまうか」を具体的に計画しましょう。
- 周辺収納との連携プレー: キッチン横のパントリーや玄関のシューズクロークに、リビングで使う日用品(ティッシュ在庫、掃除道具)や一時置きしたいモノ(上着、バッグ)の指定席を作るのも有効です。
- リビングクローゼットや壁面収納という選択肢: リビング内に、掃除機から日用品、書類、おもちゃまでしまえるリビングクローゼットがあると超便利!テレビボード一体型の壁面収納なども大容量ですが、圧迫感が出ないように色を壁に合わせたり、オープン棚と扉付きを組み合わせたりするデザイン面の配慮が必要です。
- ロボット掃除機の基地も忘れずに: ロボット掃除機を導入予定なら、充電ステーションとなる「基地」スペース(コンセント付き)を、収納内や目立たない場所に計画しておくと、見た目スッキリ!
- コンセントの位置は収納計画とセットで: 収納したい家電(掃除機、ルーター、ゲーム機など)を使う場所、置きたい場所に合わせたコンセント計画も忘れずに行いましょう。
これらの設計テクニックを参考に、ぜひご自身の家づくりに取り入れて、後悔のない広々リビングを実現してくださいね!


外側は生活感が出ないようにして(左側)生活感が出やすいものは収納(右側)に隠しています。
おもちゃもSwitchもまとめてポイ!テレビ裏収納ですっきりリビング

【インテリア&片付け編】入居後でも実践可能!もっと広く見せる工夫5選
「もう家は建てちゃった…」「賃貸だから設計は変えられない…」という皆さん、お待たせしました!ここからは、入居後でも実践できる、インテリアや片付けでリビングをもっと広く見せるための工夫を、さらに詳しく解説していきます。我が家で試したことや、写真も参考にしながら、具体的なアイテム選びのコツなどもお伝えしますね。
① 家具選びとレイアウトの極意:「視線の抜け」と「床面積」が鍵!
リビングの印象を最も左右すると言っても過言ではないのが家具。選び方と置き方次第で、空間の広がり感は劇的に変化します!
これは我が家でも一番効果を実感したポイント!特に「背の低い家具を選ぶ」のは、本当にオススメですよ!
- 【鉄則】背の低い家具を選ぶ(ローソファ・ローボード):
リビングに入ったとき、奥まで視線がスッと通るかどうかが広見えの分かれ道。ソファやテレビボードなどの大きな家具は、背の低い(ロータイプ)のデザインを選びましょう。視線を遮るものが少ないほど、空間は広く、開放的に感じられます。
- 「床を見せる」工夫:脚付き家具で軽やかさを演出:
ソファ、キャビネット、サイドテーブルなどを選ぶ際は、脚付きのデザインを選ぶのがおすすめ。家具の下の床が見えることで、物理的な床面積が広く見えるだけでなく、視覚的な抜け感が生まれ、家具自体の重たい印象が軽減されます。「床が見える面積」を意識して家具を選んでみてください。 - 【色選びのコツ】家具は壁や床の色と同系色で馴染ませる:
家具の色が壁や床から浮いて見えると、その家具が悪目立ちしてしまい、空間がごちゃついて狭く見える原因に。壁や床の色に近い白、ベージュ、ライトグレー、明るい木目調など、同系色の家具を選ぶと、空間にスーッと馴染んで統一感が生まれ、スッキリ広く見えます。
- ガラス素材で圧迫感をなくす:
リビングテーブル(センターテーブル)をガラス天板のものにすると、天板を通して床が見えるため、圧迫感がなく部屋を広く見せる効果があります。ただし、汚れや指紋が目立ちやすいデメリットも考慮して選びましょう。 - 「余白」を意識したレイアウト:家具の数を厳選する:
どんなに広く見える家具を選んでも、部屋中に家具を詰め込みすぎては台無しです。本当に必要な家具だけを厳選し、壁際や床に意識的に「何もない空間=余白」を作ることが重要。モノが少ない方が、部屋が広く見えるのは当然ですよね。 - 家具は壁際に寄せるのが基本:
ソファやテーブルなどを部屋の中央にドンと置くレイアウトは、動線を妨げ、空間を狭く見せがち。可能な限り、家具は壁際に寄せて配置し、部屋の中央にはオープンスペースを確保するように心がけましょう。 - ダイニングセットも低め・軽やかデザインを検討:
LDK一体型の場合、ダイニングセットもリビングからの見た目を意識したいところ。テーブルや椅子の高さがやや低めのものや、背もたれのないベンチタイプの椅子、細い脚のデザインなどを選ぶと、圧迫感が少なくスッキリ見えます。

② 色彩マジック:色を味方につけて広く見せる
色は、空間の印象や広がり感に大きな影響を与える魔法のような要素。色の基本的なルールを知っておくだけで、リビングは見違えるように広く感じられますよ!
色選びって難しく考えがちだけど、基本は「明るい色」を「たくさん」、「使う色数は少なく」がポイント! 我が家も白をベースカラーにしたことで、かなり広く見えるようになったと感じています。
- インテリアカラーの黄金比率「70:25:5」を意識:
おしゃれで広く見える空間の色の配分は、この比率を目安にするのがおすすめです。 色の種類 割合 役割とポイント ベースカラー 70% 壁・床・天井など、空間の大部分を占める色。明るい膨張色(白、アイボリー、明ベージュ等)が基本。 メインカラー 25% ソファ・カーテン・ラグなど、インテリアの主役となる色。ベースカラーと同系色で馴染ませるのが◎。 アクセントカラー 5% クッション・小物・アートなど、空間にメリハリをつける差し色。寒色系は奥行き感を出す効果も。 - 色数を「3色程度」に絞って統一感を出す:
部屋に使う色数が多すぎると、ごちゃごちゃしてまとまりがなくなり、結果的に狭く見えがち。ベース、メイン、アクセントを基本に、全体で使う色数を3色程度に絞ると、統一感が生まれてスッキリと広く見えます。 - カーテンは「壁の色」に合わせてスッキリと:
面積が大きいカーテンの色は重要!カーテンの色を壁の色と合わせるか、非常に近い色を選ぶと、壁との一体感が出て窓周りがスッキリし、部屋が広く見えます。柄物を選ぶ場合も、ベースの色が壁に近いものや、小さな柄を選ぶのがベター。 - 観葉植物で手軽にアクセントと奥行き感をプラス:

観葉植物のグリーンは、どんなインテリアにも馴染みやすく、空間に自然な奥行きと爽やかさを与えてくれます。手軽に取り入れられるアクセントカラーとしても優秀です!
③ 照明テクニック:光の効果で広がりと奥行きをプラス(入居後編)
「明るい照明」は広見えの基本ですが、設計段階で完璧な照明計画ができなかったとしても、入居後にできることはたくさんあります!
- 補助照明で明るさのムラをなくす:
部屋の隅や壁際など、メイン照明の光が届きにくい場所に、フロアランプやテーブルランプを置いて明るさを補いましょう。光に濃淡をつけることで、空間に奥行き感が生まれます。 - 照明器具のデザインは「シンプル&軽やか」に:
ペンダントライトやフロアランプなども、存在感がありすぎると圧迫感の原因に。華奢なデザイン、明るい色、半透明やガラス製のシェードなど、圧迫感のない軽やかなデザインを選びましょう。 - 光の反射を利用する:
照明の光を、鏡やガラス、光沢のあるフォトフレームなどに当たるように配置すると、光が反射・拡散して部屋全体が明るくなり、キラキラとした効果で空間が広く華やかに感じられます。

メインのシーリングライトだけだと部屋の隅が暗くなりがち。フロアランプを追加するだけでも、部屋全体が明るくなり広く感じられますよ。
④ 錯視効果:ミラーとアイテムで「広く見える」魔法をかける
目の錯覚を上手に利用して、空間を広く見せるテクニック。ミラーは手軽ながら効果絶大です!
これは本当に試してみてほしい!鏡一枚で「え?こんなに広く見えるの!?」って感動しますよ!
- 【効果絶大】ミラーマジック!効果的な設置場所は?:
鏡は空間を映し込み、実際よりも奥に空間が続いているかのように見せる効果があります。設置場所がポイント!- おすすめ設置場所:
- 窓の対面: 窓の外の景色が映り込み、開放感が倍増!
- 部屋の奥の壁: 部屋に入った時の視線の先に設置すると、奥行きを強調。
- 玄関からリビングに入った時の正面: ドアを開けた瞬間の「広見え」効果。
- 注意点: 鏡に散らかった場所が映ると逆効果!常に整理整頓を心がけましょう。大きな鏡は重いので、壁の強度を確認し、しっかり固定してくださいね。
- おすすめ設置場所:
- キラキラ素材で光を味方に:
フォトフレーム、フラワーベース、オブジェなどに、ガラス、アクリル、光沢のある金属(クローム、ゴールド等) といった素材を取り入れると、光を反射して空間を明るく軽やかに見せてくれます。 - 縦ストライプ柄で天井高く:
縦のラインは視線を上下に誘導し、天井を高く見せる効果が。カーテンやラグ、クッションなどに縦ストライプ柄を取り入れてみるのも有効です。ただし、太すぎる柄や派手な色は圧迫感につながる可能性もあるので、細めのストライプや淡い色のものがおすすめです。
⑤ 【最重要】整理整頓:スッキリ空間を維持する究極のテクニック
どんなに素晴らしい設計やおしゃれなインテリアも、モノが散乱していてはその魅力は半減…いえ、ゼロになってしまいます。広く快適なリビングをキープするための、究極にして最も重要なテクニックは、やはり「日々の整理整頓と効果的な収納」 です。
結局、最後はこれに行き着くんですよね(笑)。でも、いくらテクニックを駆使しても、散らかっていたら広くは見えない!地道な努力が一番効果的だったりします。
- 【基本のキ】「床に物を置かない」を徹底する:
床にモノがあると、それだけで部屋は狭く、雑然と見えます。読みかけの雑誌、脱いだ服、カバン…床に直置きする習慣をやめることが、広々リビングへの第一歩! - 「見せる収納」と「隠す収納」のメリハリ:
すべてを隠す必要はありません。お気に入りの雑貨や本は「見せる収納」として飾り、生活感の出やすい日用品や細々したものは「隠す収納」にする。このメリハリが、スッキリしつつも温かみのある空間を作るコツです。 - 収納用品は「色・素材・サイズ感」を統一:
収納ボックス、ケース、ファイルなどを使う場合は、色や素材、できれば高さなどのサイズ感を揃えると、見た目に統一感が出て、整然とした印象になります。特に、壁の色に近い白やベージュ系の収納ボックスは、存在感が薄れて圧迫感を軽減できるのでおすすめです。 - 「とりあえず置き場」を決めて散らかり防止:
郵便物や一時的な荷物など、すぐに片付けられないモノのために、「一時置きスペース(定位置)」 を決めておきましょう。リビングの隅のカゴの中、特定の引き出しなど、ルールを決めるだけでリビング全体への散らかりを防げます。 - 定期的な「断捨離」で物量をコントロール:
モノは意識しないと増え続けます。収納スペースにも限界がありますよね。定期的に持ち物を見直し、不要なモノを手放す(断捨離)習慣を持つことが、スッキリとしたリビングを維持するための根本的な解決策であり、最も効果的な方法です。

我が家では、飾りたい雑貨はオープン棚に、細々したものはボックスに入れて扉付きの棚に収納しています。全部隠すより、適度に見せる方がおしゃれに見える気がします。
これらのインテリア&収納術は、特別な工事も不要で、今日からでも始められることばかり。ぜひ、楽しみながら試してみてくださいね!
【まとめ】家づくりから始める「広く快適な18畳LDK」計画!後悔しないためのポイント
さて、18畳LDKを広く見せるための様々なテクニックを、設計段階から入居後のインテリアまで、たっぷりとご紹介してきました。たくさんの情報がありましたが、ポイントは掴んでいただけたでしょうか?
一番お伝えしたいのは、18畳という一般的な広さでも、工夫次第で理想の広々リビングは十分に実現できる! ということです。そして、その成功の鍵は…
- 家づくりの計画段階(設計)で、どれだけ「広く見せる工夫」を盛り込めるか。
- 入居後も、家具選びや色使い、そして何より整理整頓で「広く見せる工夫」を継続できるか。
この2つをしっかり意識することが、後悔しないリビングづくりのためには不可欠です。
今回ご紹介した重要ポイント
- 【設計編】7つのテクニック
- 1. 間取り:つながり・視線の抜け
- 2. 天井:高さ・形状(勾配・折り上げ等)
- 3. 床:明るい色・フラット
- 4. 窓:大きさ・位置・種類・性能
- 5. 壁・建具:明るい色で統一・ハイドア・引き戸
- 6. 照明:多灯分散・間接照明
- 7. 収納:生活感を隠す計画的な収納
- 【インテリア&片付け編】5つのテクニック
- 1. 家具:低め・脚付き・色統一・余白レイアウト
- 2. 色彩:明るいベース・3色ルール・観葉植物
- 3. 照明:補助照明・シンプルデザイン
- 4. 錯視効果:ミラー・光沢素材・縦ストライプ
- 5. 整理整頓:床置きNG・メリハリ収納・統一感・断捨離
たくさんのテクニックをご紹介しましたが、全てを取り入れる必要はありません。ご自身のライフスタイルや好み、そして予算に合わせて、できそうなことから試してみてくださいね。
そして、家づくりを進める上では、ぜひご夫婦で理想のリビングについてたくさん話し合って、イメージを共有してください。
また、家づくりは専門的な知識も必要になります。分からないこと、不安なことは、遠慮なく信頼できる建築家さんや工務店の担当者さんにどんどん質問して、プロの視点を取り入れることも大切です。
この記事が、これから家づくりをされる皆さんの、そして今のお住まいをもっと快適にしたいと思っている皆さんの、理想の広々リビング実現の一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
あなたの家づくり、そして理想のリビングでの毎日が、素晴らしいものになりますように! 心から応援しています!
【情報源リスト】
(※この記事を執筆するにあたり、以下の情報や一般的な住宅設計・インテリアの知識を参考にしました。)
住宅情報サイト:
- SUUMOジャーナル (
https://suumo.jp/journal/
) - LIFULL HOME'S PRESS (
https://www.homes.co.jp/cont/press/
)
- 住宅設備・建材メーカーサイト:
- LIXIL(リクシル) (
https://www.lixil.co.jp/
) - YKK AP (
https://www.ykkap.co.jp/
) - パナソニック ホームズ (
https://homes.panasonic.com/
) - 大光電機(DAIKO) (
https://www.lighting-daiko.co.jp/
) - サンゲツ (
https://www.sangetsu.co.jp/
)
- LIXIL(リクシル) (
- インテリア情報サイト:
- Houzz Japan (
https://www.houzz.jp/
) - RoomClip (
https://roomclip.jp/
)
- Houzz Japan (
- 建築家・インテリアコーディネーターのブログ、コラム記事 (複数参照)
- 住宅関連雑誌(「住まいの設計」「モダンリビング」「LiVES」など)
- 一般的な色彩心理学、空間デザインに関する書籍・ウェブ情報 (複数参照)

コメント